「グレン・グールド 27歳の記憶」
グレン・グールド 27歳の記憶グレン・グールド 27歳の記憶
(2001/06/25)
ドキュメンタリー映画

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現在、テアトル銀座にて上映中。

孤高の天才ピアニスト、グレン・グールド(1932〜1982)。
21歳で録音したバッハの「ゴールドベルク変奏曲」が
クラシックの常識を破るベストセラーとなり、
31歳で全てのコンサート活動を引退し、
残りの音楽家人生をスタジオでの録音に費やした。
グレン・グールド 27歳の記憶」は、
ナイーブな青年期のグールド27歳の
ピアノ演奏の録音とその周辺事項のドキュメンタリー。
主にカナダの自宅での練習風景などのプライベートを収めた“OFF”と
スタジオ内でのレコーディング風景を収めた“ON”の2部構成。

だらしない服装、行儀の悪いこと、幼稚な仕草、極度のマイペース。
そんなことは演奏の前では霧散する。
グールドが紡ぐピアノの音に包まれると、
ステージ・マナーの悪いことも、
(グールドは、ステージ上で、満員の聴衆を前に、
大指揮者とオーケストラを傍らに待たせて
椅子の高さを30分以上も調整したという。)
録音技師泣かせの唸り声も、
(スタジオで、スタッフがグールドに向かって
コーラスのパートは無いぞ!と軽口を叩くシーンがある。)
グールドのカリスマ性を増すばかりのようだ。
グールドによるピアノ演奏は、
聞くたびに、その時どきの感情を喚起する。
高い技術と素晴らしく新鮮な躍動感が両立し、
聴く者を高みへと連れ去る。

観客は、彼のピアノは強い感受性と知性によるものだと理解する。
そして、録音技師たちの愛ある全力の取組みを得て、
グールドは最高の演奏だけを録音に留め残そうとしたのだと感動する。
グールドはスタジオを子宮に例えたという。
このドキュメンタリーは、グールドというひとりの天才が、
至高の表現を産み落とす様を映し出す。

27歳。
当時のグールドと同い年の今、
スクリーンで観たいと思って出掛けたけれど、
おこがましいことだった。
天才の27歳は、凡人の27歳と比べようがない。
いくつになっても、凡人には、こんな風に
人の魂を揺さぶることはできない。
でも、ひとつだけ、グールドがカナダの自宅の周辺を歩き回りながら、
「お金をためて、35歳までにコンサートは一切引退したい」
と語るシーンは、この天才がまだ若く、自分の思うように生きるために
葛藤していることが見て取れて、胸が締め付けられた。
コンサートの舞台から姿を消した後のグールドは、
金銭には執着せず、友人知人の団体や組織に高額の寄付をしていたという。



バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)
(2004/11/17)
グールド(グレン)

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ゴールドベルクは、個人的には晩年の演奏の方が好き。
通勤中にi-podでよく聴く一枚。



ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集
(2004/11/17)
グールド(グレン)

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ブラームスも好い。誠実な旋律が、美しく創造的に叩かれていく。
それにしてもジャケット写真。姿勢が悪いこと。
ドキュメンタリー映像でも、
恐ろしく低い椅子(演奏する場所にはいつでも持っていく)に脚を組んで演奏している。



グールドを聴きながらグールドを聴きながら
(2000/08)
吉野 朔実

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平凡を絵に描いたようなヒロインと、天与の美しさとピアノの才能を持った友人。
比べようもないその人に、ただ憧れて止まない。夢中になってしまう。
けれどその憧れの対象はたまたま傍に居てくれただけで、
また遥か遠く、凡人には届かない、想像もつかない遠くへ去ってしまう。
さよならも言わず。
美しい友人はグールドそのもの。

2007-11-27 08:00 | 映画 | Comment(0) | Trackback(0)
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