珍しいキノコ舞踊団 「珍しいキノコ大図鑑」
珍しいキノコ舞踊団の新作公演「珍しいキノコ大図鑑」
ル テアトル銀座にて 8月8日(金)19:30開演  

構成・振付:伊藤千枝
演出助手:小山洋子


今年で結成18周年を迎えるコンテンポラリーのダンスカンパニー、
「珍しいキノコ舞踊団」。名前そのものの雰囲気のパフォーマンス。
これまでの作品からの名シーン、新作シーンを織り交ぜた、集大成ともいうべき公演。

裸足で、力強くしなやかな動き。
バレエみたいに、「きれいだけど、たいへんそう」という感じではなくて、
ああ楽しそう、こんな風に体を動かせたら気持ち良いだろうな、という感じ。
体も、役割も、自由自在。リフトする人、される人の区別も無い。
衣装、普通に着ていそうな柔らかい生地のカットソーとスカートとか、ワンピースとか。
時々ポイントになるようにビビッドカラーのタイトなワンピやチュチュが混じる。
身体もさまざまで、サイズもいろいろ、少年のような人あり、しっかりした女体あり。
全体に、明るい。楽しい。面白い。

休憩時間もロビーで、舞台でパフォーマンスがあって、
楽しんで帰ってもらいたい、という心意気が嬉しい。
前半50分、後半30分、あっという間だった。
もっと小さい劇場で近くで観たいなー。

映画「めがね」での『メルシー体操』は伊藤千枝さんの振付け。
名シーンでした。
めがね(3枚組)めがね(3枚組)
(2008/03/19)
小林聡美

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2008-08-09 08:55 | 演劇・公演 | Comment(0) | Trackback(0)
アメリカン・バレエ・シアター 2008公演「白鳥の湖」
アメリカン・バレエ・シアター 2008公演「白鳥の湖」
上野東京文化会館 大ホールにて 
7月23日(水) 18:30開演 


1階席はほぼ満席。
みのもんたや華道家の假屋崎さんもいた。
改めて見ると、大ホールとは言え小ぢんまりしている。
後ろの席でもそこそこよく見えそうな…
しかしホール全体だけではなく、席も狭い。
脚がつっかえるので、普通に真っ直ぐ座れない。痺れて結構つらかった。

舞台セットはシンプル、王道。
衣装はどれもなかなか可愛かった。
ふわふわのスカートは幾つになっても何となく憧れで、見飽きない。

王子の友人役、サッシャ・ラデツキー、すごい跳躍。
はちきれんばかりのエネルギッシュな動き。
四羽の白鳥の踊り、何度みても笑ってしまう。
文明堂の白い子熊?のラインダンスを思い出してしまう。
男性2人のナポリの踊りは全く揃わなかった。
いくら跳んでも修正できないまま。
全体に、群舞は今ひとつ揃わない。
舞台の狭さに難儀しているようにも見えた。
バラバラしていて目に引っ掛かる感じ。
肝心の白鳥はまあまあ揃えていた。
ラストの夜明けのコールドは幻想的な美しさ。
後半に来て見せ場のジークフリート王子役、マルセロ・ゴメス、すごい安定した踊り。
うまい。若干、体操ぽくはある。アラベスクとか特に。
レイクサイド・ロットバルト(怪物のほう)、ゾロゾロの衣装に角の生えたメイク、素敵だった。
フォン・ロットバルトのデヴィッド・ホールバーグ、 凄味のある美形。
惣領冬実の「ボーイフレンド」の頃の絵柄がそのまんま出てきたみたいな。

ラストの王子の崖からの跳躍、身体があり得ないくらい反り返って、
いっそ清々しいほどだった。
バレエを観るのは、ほんとうに目が忙しくて、楽しい。



2008-07-24 08:26 | 演劇・公演 | Comment(0) | Trackback(0)
BLUE MAN GROUP IN TOKYO@インボイス劇場
BLUE MAN GROUP IN TOKYO
インボイス劇場(六本木。ブルーマン公演専用に建築された劇場。)にて。

blueman


MUSIC×ART×COMEDY
と銘打たれている通り、ジャンルに捉われない、複合的なショー。
3人のブルーマンたちは、一言も発することなく、
次々と予測のつかないパフォーマンスを繰り出してくる。
変な宇宙人がやってきて、遊んでいる様子を見ている。という感じ。楽しい。

青い体に黒い服、大きな眼。ビジュアルだけでもかなりのインパクトだが、
パフォーマンスもかなり芸術性が高い上、インタラクティブでもあり、観客を飽きさせない。
蛍光塗料を注ぎ撒き散らしながら叩く打楽器や、チューブを利用したオリジナル楽器
を使用した音楽も、グラミー賞にノミネートされたというが、豊かでダイナミックで実に良かった。
DNAの二重螺旋がモチーフとして繰り返し登場し、美しい。
熟練した肉体的なパフォーマンスに対し、ハイテクの機器を使用したり、
サイバー化する現代社会について言及したりすることを対比させている。
エネルギッシュで時に荒々しいが、洗練されていて品がある。
客いじりもかなり巧み。

前列4列くらいまでは、「ポンチョ席」と言って
舞台から塗料とか色々飛んでくるので、観客はポンチョを着こむことになる。
今回、私はそのポンチョ席だったが、ど真ん中ではなかったので、
たいして何も飛んでこなかった。
着心地の悪いビニールをずっと着ていたのに。
いっそびしゃーんと飛んできてくれてよかったのに。
ちょっと残念。

終演後、ブルーマンは3人ともロビーに出てきて、写真撮影に応じていた。
こういうサービス精神も良いですね。
関連グッズにブルーマン饅頭とかブルーマン煎餅とか、そういうセンスも良いです。

2008-03-05 08:02 | 演劇・公演 | Comment(0) | Trackback(0)
NODA MAP 第13回公演「キル」
NODA MAP第13回公演「キル

「夢の遊眠社」解散後、1年間の英国留学を終えた野田秀樹が発表した
帰国第一作が「キル」(1994年)。
NODA・MAPの第1回公演であった。
再演を重ね、今回は3回目、10年ぶりの上演。
モンゴルの英雄ジンギスカンの侵略と制圧の史実を
ファッション業界の攻防に見立てた奇想天外な物語になっている。
野田らしい、次元を行き交う複雑でダイナミックな構造。
幾重にも重なった意味が、歴史ぜんたいから現代へとメッセージをたたみかけてくる。
そして、タイトルでもある「キル」「着る」「切る」「KILL」という野田お得意の言葉遊び。
今回は妻夫木聡と広末涼子を中心に全キャストを一新。

最終日近かったためか、妻夫木くんは声がかすれ気味。気になる。
でも演技の緊張感は途切れることなく、何より存在感が生々しく、且つ華やか。
いい役者さんだなと思う。
うまく物語全部を一身に集めている。
彼が演じるテムジンを通して物語は時空を越え広がる。
広末、のびやかで可愛らしい。役に似合ってる。
ただ、動きは若々しいがオペラグラスを覗いて見ると、
目の下の隈の濃さ深さにちょっとぎょっとする。疲れてる? 
高橋恵子は優雅で母性的な強さがある。この女優二人の対比が鮮やか。
野田、「老け子役」というあり得ないファンタジーを実現。
要所要所できっちり魅せ、たまに気を抜いている。老獪。
昔ほどはきゃぴきゃぴ動かないように思う。

「流行病にかかった人間は、身体は消えて服だけが残る」
…服って何だろう、本当の自分って何だろう。
それは所謂「自分探し」の「自分」ではなくて、
人間ぜんたいの歴史であり思想であり、
人間の可能性であり愚かしさ(過ちを犯す可能性でもある)でもあり…

人間ひとりは、歴史の中での存在となると、とても小さいけれど、
とても有機的に繋がっている。
そんなことを考えた。

面白かったけど、今これを再演する意味ってなんだろう。とも思った。
2008-02-01 15:15 | 演劇・公演 | Comment(0) | Trackback(0)
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