原清さんのお重
原清さんという作家さんの手になる小さなお重。
1つの木から刳り貫いて作っている。
漆塗りだけど、木工という要素が濃い。

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梅型。丸くて、なんとも可愛い。
木の塊からくり貫きで作られている。
凄い職人技。
全ての段がぴたりと吸い付くみたいに合う。

四角い大きなお重にいっぱいご馳走を詰めるようなライフスタイルでもないし、気力も無い身には、これくらいが丁度。
普段は買い置きのお菓子やドライフルーツを入れている。
漆なので、焼き菓子やお饅頭も渇かなくて良い感じ。
持ち寄りのホームパーティーなどには、お菓子をこのお重を持って買いに行って、詰めて貰ってそのまま持って行ける。
練り切りなんか本当に映える。
蓋を開けると、わぁ!という感じ。

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人形町にある茶一という喫茶店兼ギャラリーで購入。
買った時は、マダムがこんな可愛く包んでくれた。

同姓同名で2005年に鉄釉陶器で人間国宝に認定された陶芸家の方がいるけれど、そちらとは別人。
2008-05-16 08:02 | 未分類 | Comment(0) | Trackback(0)
お花見
sakura

善福寺川沿いの並木道で、小雨の中をお花見散歩。
手ぶらで、傘だけ差して、歩きやすい靴で、お喋りをしながら。
どこまでも歩いていけるような気がする。
2008-03-31 08:04 | 未分類 | Comment(0) | Trackback(0)
画家、ザオ・ウーキー
ザオ・ウーキー(趙無極 1921年〜 )。

中国の宋王朝の末裔。
1948年にフランスに渡り、サム・フランシスらパリにやってきた芸術家たちと知り合う。
1951年、スイスを訪れ、パウル・クレーの作品と出会い、これをきっかけに
作風は抽象的な様式に大きく転換する。
中国の水墨画のような色調、書のような線、大胆な色面構成による、緊張感漂う空間表現。
ブリヂストン美術館の石橋幹一郎はザオの作品について下記のように述べた。
「それは抽象であり乍ら具象の迫力をもち、
西洋と東洋との混在した独自の清新な画風であった。」
(1995年石橋財団「ザオ・ウーキー」展カタログより)

1点、好きなタブローを何でもいいからあげよう、と言われたら(誰に?)
ザオの大きな作品を選ぶかもしれない。
マチスの赤い室内の絵も、ルドンのお花の絵も、クレーの音楽的な抽象も欲しいけど、
ザオを選んでしまうかもしれない。
いつまでも見ていられるのだ。
本当に深くて、そこに入っていける絵だ。楽しい。
それはマチスもルドンもクレーも同じだけれど、ザオは今、同じ時代に生きている。
だからなのか、より深く広く共感できるように思う。現代的な、すがすがしさを感じる。

ザオの初期の作品は、静謐で、物語世界的だ。空間的に狭く、穏やか。
かなりデフォルメされてはいるが、具体的な事物が描かれている。

それが、抽象に転換したとたん、うねりや流れ、澱みといった動きを得る。
マチエール、テクスチャーが雄弁になる。
そして一気に画面に描かれた世界が拡大する。
自然の雄大さ、鳥瞰、光と影。
迫ってくる感じと、遠景に佇む静けさが両立している。
画面は瑞々しくて、作品の前に立つと、マイナスイオンを浴びるような感覚。
戸外の光線を浴び、広々としたところで新鮮な空気を吸い込めるような気持ちがする。
抽象ではあるのだが、鑑賞者に確実に何らかの鑑賞者それぞれのイメージを想起させる力がある。
渓谷、海原、海岸線、滝、崖、…
凄味と畏怖、畏敬があり、大自然に対峙している疑似体験を催す。
これはザオの感性だけではなく、高度な画面構成力に裏打ちされている。
また、色彩感覚も物凄い。
印象的な青。そして朱。この朱はルドンの朱にも似て、妖しいがどこか清涼だ。

色といえば、近作になると、柔らかくほのほのとした桃色が印象的だ。
張り詰めたような画面から、詩的な安定感へ向かっている。
大自然の厳しさよりも、包み込む陽射しや慈愛を感じている。

一貫しているのは、圧倒する一方で、招き入れている点だ。
その中に、鑑賞者が身を置くことを許す寛容さ。
それは、ザオの作品が、激しさや、生命の躍動、時には腐敗のイメージを表すにも関わらず、
西洋的な生々しさ、誇示、雄弁といった要素が薄くて、清潔感があり寡黙だからだ。
そして自然の風景に対する東洋人としての考え方もあるのでないかと思う。
自然は「そこに在る」ということだけ。
良い意味で、こちらに無関心なのだ。ただ、存在している。
私たちはそれを眺め、そこで遊ばせていただく。

こんなにも人のイマジネーションをリアルに引き出す作家を私は知らない。
再現ではなく、暗示することで、鑑賞者を高みへと誘う。
凄い。ザオの作品は、その作品に対峙したものに対して、確実に影響を与える。
これが「絵画」というメディアの可能性そのものだと思う。


現在、ブリヂストン美術館で開催中の
「コレクションの新地平―20世紀美術の息吹」に17点の作品が展示中。
ブリヂストン美術館は、ザオの国内最大のコレクションを誇る。
2008-03-07 09:05 | 未分類 | Comment(0) | Trackback(0)
辻村植物園の梅林
辻村植物園へ梅林を見に行く。

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辻村植物園は、小田原にあるかなり質実剛健な構造の植物園。
わんぱくランドという子供向け遊戯施設に隣接するが、植物園自体は至って実直。
週末にも関わらず、茶店を出して甘酒を売ったり、土産物屋を並べたりはしていない。
まあ、それほど訪れる人もいそうにない。
よく手入れされた木々が並ぶ素敵な植物園だが、ちょっと地味で不便過ぎるかも知れない。

日当たりが良い傾斜に広がる梅林は今週はまだ少し早かったが、
満開になったらさぞ見事だろう。来週あたりが見ごろか。
傾斜を背にして見下ろすと、市街地の向こうに海が見渡せる。素晴らしい景観。
人はまばら。ゆったりした気持ちで歩き回る。
傾斜がきつい場所もあるので、景色に変化があってなかなか楽しい。


なぜこのメジャーとは言えない植物園まで梅を見に来たかと言うと、
この辻村家の次男坊、伊助氏が面白い人生を送った人であることを知り
最近興味を持っていたから。

辻村家は明治時代から続く名家であり、その最盛期には小田原駅から
自宅まで他人の土地を一切踏まずに行き来できたというほどの地主。
明治40年代、辻村常助・伊助兄弟によって創立された辻村農園は、
主に西洋草花を扱い、種子や球根の通信販売なども手掛けた
先進的な農園経営をしていた。 

次男の伊助(1887〜1923)は植物学者であると同時に、情熱的な登山家でもあり、
スイスの高山植物などを持ち帰っては、日本での育成を試みていた
(現在だとワシントン条約とかに触れそうな勢いで外来種を持ち込んでいた模様)。
伊助は、アルプスに登るために渡欧し、山岳事故かなにかで
彼の地で入院している間に看護師の女性と恋に落ち、
帰国する際に、青い目の奥さんを連れて帰ってきたという
舞姫も真っ青の、当時としてはかなり珍しい人生。
しかしその後の人生は更にドラマティックで、
関東大震災による山崩れの泥流に屋敷ごと呑まれ、一家全滅している。
一帯が全て泥流に埋もれてしまったため、遺体の発見は2年後だったという。
なんというか、一家で亡くなったことはお気の毒だが、
やりたいことはやるだけやった人生というか…
気概にも、財力にも、勢いがあった人の残した農園なのだなあと。

この辻村家の残した農園は、1990年頃に小田原市主導で
植物公園として再生したそうである。
梅のほか、竹林、針葉樹林、銀杏、ネムノキ、ユーカリ(とても良い匂いだった)などが並ぶ。


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辻村伊助の著書。アルプス登山紀行。


2008-02-25 08:20 | 未分類 | Comment(0) | Trackback(0)
陶芸家を訪ねる
山中湖のそばに工房兼ギャラリーを構える陶芸家のご夫婦を訪ねる。

母と叔母と私の3人で、交代でハンドルを握る。
冬晴れで、往路はずっと富士山が見えていた。

叔母と母は何度もお邪魔しているが
私は彼女らがその度に買ってくる作品しか見たことが無く、
今回が初めての訪問。

ギャラリーは三方が窓になっており、出窓に作品が並び、
その向こうには林と小さな流れが見える。
作品を解説してもらいながら、一点一点ゆっくり拝見する。
どれも本当に素敵。
少しグロテスクだったり、なまめかしい風合いもある。
お昼をご馳走になり、工房を見学させてもらい、
また作品を吟味して、3人それぞれ考え抜いた1、2点を選び、包んでもらった。
私は身の丈にあったサイズと価格のものを、母のアドバイスも聞きながら。
叔母と母も、それぞれに合ったものを。

最近、陶芸や骨董に興味が向いてきていて、
その方面の知識の必要性を感じている。
「虚心坦懐に見る」とは言うけれど、
それは深い教養や知識があることが前提で、
そういう人にとっては、時には先入観を捨てて見ることが
有意義であるという意味だ。
知識無しであらゆる鑑賞が成立するとは私は思わない。
「感じるままに受け止める」というのも大切なことだけれど、
もっと知った上で、もっと見たい、と改めて思った一日だった。

今回は知識が無いなりに、フィーリングで選ぶ。
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2008-01-16 11:40 | 未分類 | Comment(0) | Trackback(0)
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